10月6日、日本野球機構(NPB)と労組日本プロ野球選手会の事務折衝が都内で行われた。3時間以上におよび話し合われたのは、オフ時期に行われる契約更改について。選手会側が求めていた書面による金額の事前通知は、NPB側には拒否されたが、口頭で全選手に伝えるということで合意した。選手会の嶋基宏会長(楽天)は「(合意は)100%満足するものではないが、少しずつ進んでいくと思います」とコメントした。事前通知を求めていた最大の理由は「若手選手に考える時間を与える」ため。この背景には、野球一筋で生きてきた選手たちが、不慣れな交渉を1人で行うという現状がある。