将棋の羽生善治二冠(47)が10月11日、横浜市のロイヤルパークホテルで行われた第65期王座戦五番勝負の第4局で挑戦者の中村太地六段(29)に敗れ、王座のタイトルを失った。羽生二冠は今期、王位戦でも菅井竜也王位(25)に敗れて、続けて2つのタイトルを失い、13年ぶりに棋聖のみの“一冠”となった。
 羽生二冠は、13年ぶりの一冠について「勝負の世界なので。また気持ちを新たにして」と、10月20日から始まる竜王戦七番勝負へと気持ちを切り替えていた。羽生二冠はこれまでタイトル通算98期を誇り、竜王はあと1期獲得すれば永世竜王の資格を獲得。今期から追加された叡王を除く7つのタイトルで永世資格を持つ「永世七冠」達成が期待されている。