今年からスタートし、出場選手が全員10代、ファイトマネー総取りトーナメントと企画性のあるマッチメイクで話題を呼んできた立ち技イベントKHAOSが、10月14日に新宿FACE大会を開催した。
今回のマッチメイクは「関東vs関西・6対6全面戦争」銘打たれた対抗戦だ。K-1、Krushの系列イベントであるKHAOSでは、若くて力のある選手がひしめいている状態。関西勢の台頭も目立つ。そこで組まれたのが、この対抗戦だ。関西の選手にとっては実力を見せつけるチャンス、関東勢は迎え撃つ立場だけに負けたくないという気持ちが強いはずだ。
ライバル心を煽るような形式での闘いは、目が離せない展開となった。5試合目まで終わったところで関東勢の3勝2敗。ここで登場したのが関西の大将・篠原悠人だ。一昨年のK-1甲子園で優勝している篠原は、FUMIYAを3ラウンドでKO。1ラウンドに右フックでダウンを奪い、最後も同じパンチで倒した。
対抗戦の最後の試合でイーブンに持ち込む価値ある勝利をKOで挙げた篠原は、AbemaTV提供のMVPボーナスも獲得。だがベストバウトを受賞した芦澤竜誠vs河野一平は関東の芦澤が勝っており、ここも結果としては互角か。
3勝3敗という結果もあり、今後のKHAOSでは対抗戦第2弾も期待されるところ。もちろん、主催者側は新たな企画も打ち出してくるだろう。そしてどんな企画であれ、闘いを熱くするのは飛躍を狙う若い選手たちのポテンシャルとモチベーションだ。