「パレスチナに自由を」「私たちに銃はいらない、人々を啓発するのが目的だ」そう語るのはパレスチナの開放を訴えるデモの参加者、ナトレイ・カルタのユダヤ人だ。
 ミレン・ラーソンは、北ロンドンのユダヤ人地区にあるユダヤ教の超正統派を訪れた。ミレンはナトレイ・カルタの英国支部へ向かう。反シオニズムとイスラエルの解体を唱え、他のユダヤ人からも反感を買っている。「恥さらし、それでもユダヤ人か」そんな怒号が飛び交っている。前イラン大統領やハンガリー極右政党と交流があり、過激派のレッテルを貼られているナトレイ・カルタ。なぜそこまで信念にこだわり、同胞の非難さえ受け入れているのか。彼らの招待を受け、ミレンは組織の内部に飛び込んだ。