「ホワイトハウスは口先だけではない。今の制裁はかつてない厳しいものだ。この制裁下で北朝鮮は1年もつか2年もつか分からない。たくさんの人々が亡くなるだろう」。
 ニューヨークで16日、金正恩委員長の"金庫番"と呼ばれた人物が、北朝鮮の懐事情について言及した。彼は「39号室」元幹部で、2014年に脱北した李正浩氏。
 李氏は「国内で外貨稼ぎができるサービス機関、食堂とか商店とかホテルなどで外貨を稼ぐ。または、海外貿易で外貨が稼げる資源輸出や金加工など、さまざまな方法で外貨を稼いでいる」と、厳しい経済制裁下での外貨獲得の実態を明かした。16日付のニューヨーク・タイムズは北朝鮮がサイバー攻撃で年間1000億円規模の収入を得ている可能性があると報じており、6000人のハッカー集団を抱えているとの見方もある。