24日まで開かれている中国共産党大会。今年5月、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議初日に北朝鮮が中距離弾道ミサイル「火星12」を初めて発射したことから、党大会期間中の新たな挑発にも警戒が強まっていた。しかし、北朝鮮がとった行動は、挑発ではなく「祝電」だった。
 朝鮮労働党中央委員会が中国共産党に送った祝電の内容は「中国人民は過去、中国共産党の正確な指導のもとに、中国の特色ある社会主義建設偉業の遂行で大きな前進を遂げており、我々はこれを非常にうれしく思っている。大会が円満な成果を収めるのを心からお祈りする」というものだった。しかし、5年前に開かれた前回の党大会への祝電には見られた「中朝関係発展への努力」という内容は削られていた。