サイバーエージェントグループ入りも話題のDDTが、10月22日に後楽園ホール大会を開催する。
この大会では、主にこの秋のDDT総選挙の結果によって決まったマッチメイクを実施。総選挙個人部門1位の男色ディーノはKO-D無差別級王者の竹下幸之介に挑戦することになった。
第2位のHARASHIMAは、佐々木大輔が持つエクストリーム級王座に挑戦する。HARASHIMAはこれまでビッグマッチのメインを何度も務めてきたDDTのエースだ。迎え撃つ佐々木はユニット「ダムネーション」を率いる人気選手。ちなみに今年、全日本プロレスで三冠王座を獲得した石川修司もダムネーションのメンバーである。
ヒール軍団ではなく「パンク」だというダムネーション。そのスローガンは「群れない、媚びない、結婚しない」。佐々木は「カリスマ」の愛称でもファンにはおなじみだ。「カリスマ」が愛称というのも凄いが。
3月のさいたまスーパーアリーナ大会で“デスマッチのカリスマ”葛西純に勝ち、エクストリーム級王座を獲得した佐々木。しかも凶器の使用が認められるハードコアルールで、高さ数メートルのハシゴの上からテーブル上の葛西にダイブしてのエルボードロップがフィニッシュ。試合運びのうまさや怖いもの知らずの闘いぶりは、やはりカリスマ級なのである。
エクストリーム級王座は試合ごとにルールを設定できるため、佐々木はこのHARASHIMA戦でTLCマッチを要求。T=テーブル、L=ラダー(ハシゴ)、C=チェアー(イス)を武器とする試合形式だ。
ハードコア戦で戴冠しただけに佐々木はTLCも「得意なルール」と言う。なおかつ「プロルスは己の体一つで闘うものだけど、それは得意じゃないので」との一言も。一方のHARASHIMAも過去にTLC戦でタイトルを獲得したことがあり「実は得意」。前哨戦でのイス合戦に打ち勝ったこともあって、臆するところはない。思わず「動揺してます」と語った佐々木。しかしピンチかと聞かれると「動揺はしてるけどピンチではない」とのこと。
DDTには目隠しした状態でブラジャーを着けて闘う「目隠し乳隠しデスマッチ」という試合形式もあり、HARASHIMAは過去に経験済み。今回もそうなることも予測して「それ用に体を仕上げていた」とも言う。それがどんな体なのかは不明。対して佐々木は「目隠し乳隠しとかは家でしかやらないので」と冷静に語っていた。
常にコメントが不規則きわまりないカリスマ佐々木だが、レスラーとして絶好調なのは確か。ガンバレ☆プロレスの大家健からはインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級王座を奪い、さらに10.14横浜大会では大家の全財産68万9619円を強奪。もちろんHARASHIMAもあらゆる試合形式に対応できる実力の持ち主であり、後楽園のTLCマッチは戦前の雰囲気から一転して壮絶なものになる可能性も大きい。
文・橋本宗洋
「DDT Special 2017」は10月22日(日)11:30~AbemaTVで生中継