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(同期タッグで戴冠を果たした秋山&大森)

今年は全日本プロレスの旗揚げ45周年という記念イヤーだが、同時に秋山準、大森隆男のデビュー25周年でもある。

その記念大会が、10月21日に横浜文化体育館で開催された。今や全日本の社長と取締役でもある秋山と大森はこの日、同期タッグを結成し、世界タッグ王座決定戦に出場した。

対戦相手は大日本プロレスの関本大介&伊東竜二。こちらも同期タッグであり、大日本も横浜文体でのビッグマッチが恒例となっているだけに、試合は対抗戦の様相も。デスマッチファイターである伊東は「使ったら反則負けなのは承知だけど、大日本の代表として」と蛍光灯の束を掲げて登場した。

序盤、場外戦で劣勢に立たされた25周年タッグだったが、秋山が猛攻に耐え抜くとベテランかつ同期らしい息の合った闘いでペースを取り戻し、相手チームの誤爆を誘う。そして秋山がヒザ、エクスプロイダーを乱打。フィニッシュは関本に決めたリストクラッチ式エクスプロイダーだった。

このところトップ戦線からは一歩引いていた秋山だが、25周年セレモニーで川田利明、小橋建太からも花束を贈呈され、先輩が見守る前での戴冠だ。チャンピオンとして「嬉しさ以上に責任を感じる」と秋山。大森は関本&伊東という相手との試合にあらためて気を引き締め、新鮮な気持ちで臨めたという。

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(今年1月に復帰、ついに頂点の座についたドーリング)

メインイベントは三冠ヘビー級選手権。新エース・宮原健斗からベルトを奪ったばかりの諏訪魔を、ジョー・ドーリングが下している。諏訪魔を「同じ世代のライバル」というドーリング。タッグパートナーでもあったが、最近は遺恨も発生していた。

途中、足を負傷したか動きが落ちる場面もあったドーリングだが、ヘビー級らしい真っ向からのパワー勝負を制してのタイトル獲得だ。悪性脳腫瘍で長期欠場、「こうして試合ができるようになるとさえ思っていなかった」というドーリング。三冠ベルトは、まさに復活の証と言っていい。「この勝利をガンに苦しむすべての人たちに捧げたい」とは試合後の言葉。これで諏訪魔、ドーリングが完全復活、全日本のタイトル戦線はさらに激しいものとなっていく。

文・橋本宗洋

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