5月に開催されたプロレスの試合で緊急搬送され頸髄損傷および変形性頸椎症で首から下が動かない状態にある「プロレス界の帝王」こと髙山善廣。そんな髙山の窮状を救うべく、今プロレス界が一丸となって応援を募る会「TAKAYAMANIA」の輪が広がりつつある。そんな現状を伝えるべく10月29日(日)夜6時~「俺たちの帝王 髙山善廣 『SOMEDAY』」(AbemaTV)が緊急放送される。
番組では、友人や盟友、鈴木みのるら関係者から髙山の現状について語られると共に、多くのプロレスラーや格闘家からの応援コメントが寄せられた。複数の団体を渡り歩いたこともあるだろうが、小橋建太、天龍源一郎、中邑真輔、前田日明、武藤敬司、丸藤正道、宮戸優光、安生洋二、山本喧一、垣原賢人など団体の枠を超えて多くの人々が髙山へエールを送っている。
オンエアでは、髙山善廣のプロレスラー、格闘家としての軌跡を追うべくベストバウトといえる試合をフィーチャーしている。新日本プロレスでの2002年の永田裕志戦、PRIDEでの藤田和之との死闘、そして髙山のスピリットを象徴する試合ともいえる2002年のドン・フライとの壮絶な殴り合いが映像と共に蘇る。
7月にUFC殿堂入りした桜庭和志はホール・オブ・フェイムのスピーチで髙山について病状について触れつつ「髙山さんはボクと若手時代をともに過ごしプロレスラーとは何かをもっとも近くで教えてくれた先輩です。髙山さんもドン・フライと共にMMAの凄さを世の中に知らしめた功労者です。皆さんどうか、髙山さんの回復を祈ってください。」とメッセージを送った。
このプログラムは、髙山の魂を全面に出した戦う姿はプロレス界のみならず、総合格闘技の世界にも大きな影響を与えていることを改めて感じさせてくれる。と同時に極めて困難な現在の病状のなか「SOMEDAY」というタイトル通りにいつか髙山善廣が復活してくれるという祈りも込められている。