初代K-1スーパー・ライト級王者ゲーオ・ウィラサクレックの次戦が、11月26日の『M-ONE』ディファ有明大会に決定した。これはゲーオが所属するウィラサクレック・フェアテックスジムの興行で、ウィラサクレック会長によれば、ゲーオはこの試合が最後のムエタイルールでの試合になるという。
現在はK-1で活躍するゲーオだが、タイ人だけに本領はヒジ・掴んでのヒザが認められるムエタイにある。にもかかわらずムエタイに区切りをつけるのは、今後K-1に専念するため。野杁正明に奪われた王座の奪還に本腰を入れることになる。ゲーオは10月25日の記者会見で「ディファ有明で試合するのは久しぶり。(K-1では禁止の)タイオイルを塗るのも懐かしいですね」と語っている。
そんなゲーオと対戦するのは、日本のベテランキックボクサーである小宮由紀博だ。最近はKrushに参戦しており、タイトルマッチにも出場している小宮。ムエタイ戦士との対戦経験も豊富で、ルールは違うものの、ここでゲーオを下せばK-1でもチャンスが巡ってくる可能性がある。
もちろんそれ以前に、ゲーオという「尊敬する相手」との試合自体に燃えていると小宮。「すべてをかけて、すべての感覚を研ぎ澄ませて倒す」と意気込んでいる。ヒジ、ヒザという武器を全開にしたゲーオが見られるという意味でも、K-1につながる闘いという意味でも、注目度の高い試合となりそうだ。