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 1日、特別国会が招集され、衆院本会議で自民党の安倍晋三総裁が第98代の内閣総理大臣に選出された。安倍総理は各党へのあいさつ回りを行い、立憲民主党の枝野幸男代表、希望の党の笠浩史国対委員長らと握手を交わした。夕方、安倍総理は第4次安倍内閣の組閣作業に入り、財務大臣に麻生太郎氏、総務大臣に野田聖子氏など、8月に組閣された第3次内閣の閣僚全員が再任された。

 同日夜の記者会見の冒頭、安倍総理は「先の総選挙において、これまで3回の中で最も高い得票数によって私たち自由民主党を力強く信任してくださった国民の皆様に対し、改めて厚く御礼を申し上げる。その負託にしっかりと応えていかなければならない。責任の重さを深く胸に刻み、謙虚な姿勢で、自民党、公明党の強固な安定した連立基盤の上に真摯な政権運営にあたっていく」と述べた。

 その上で、改めて「生産性革命」と「人づくり革命」、デフレ脱却、幼児教育無償化・待機児童解消などの社会保障政策を実現するための政策パッケージを来月上旬に取りまとめ、速やかに実行していくと宣言、さらに北朝鮮情勢への対応での強い外交、安全保障の強化にも言及。「内外の困難な課題が山積する中で、今求められていることは一心不乱に政策を前に進め、そして結果を出すことだ。国民の皆様の支持を大きな力に変えて、ひたすらに仕事に打ち込んでいかなければない。結果重視、仕事第一、実力本位の体制が必要だ」と述べた。

 続く質疑応答では、国会で野党の質問時間を減らし、与党の質問時間を増やすことを検討していることについての質問が出た。安倍総理は「この問題については最初に、自民党の若手議員からそういう声が上がったと承知している。5年前の政権奪還時に初当選した我が党の議員が、今回の総選挙でも約80人以上当選することができた。3度にわたって数万票、多い方は十万票を超えているが、票を獲得し、負託を受けたその責任の重さを胸に刻み、台風が迫る中でも投票所に足を運んでいただいた方々、いわば私たちの思いを私たちに託すという思いで足を運んでくれた方々に、その負託、責任の重さをしっかり胸に刻んでいかないといけないと思う。その皆さんの期待にしっかり答えていくことが議員として当然のことだと思う。与党の中でも、同時に国会の中でも全力を尽くして国会議員としての職責を果たしてもらいたいと思う。いずれにせよ質問時間の配分は国会が決めることだ。総理大臣として私からコメントすることは差し控えたいと思う」と答えた。なお、政府与党は当初、特別国会の会期を8日間と提案していた。しかし「審議から逃げるのか」という野党からの声もあり、1日朝、与党側の幹部が会談、12月9日までの39日間という会期日程に決している。

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 憲法改正についての発言に注目していたというテレビ朝日政治部の細川隆三デスクは、「来年の憲法審査会の議論がどうなっていくか。どの時点で自民党が改正案を出すのか。ここだと思う。来年の自民党総裁選で再選されれば、任期が3年伸びて2021年までになる。衆議院の任期は2021年の10月。当初、2020年の改正憲法施行を目指すと言っていたが、実はさらに1年ある」と話す。

 一方の安倍総理は、質疑応答の中で、改めて「スケジュールありきではない」と明言した。もともと来年の参院選に国民投票をぶつけるとのシナリオもささやかれていたが、そうではなく、もう一度総選挙に打ってでるのではないかとの声も上がっている。細川氏は「2021年という衆議院の任期と、2021年まで自民党総裁を続けるかもしれない、ということを絡めて、国民投票と衆議院選挙のダブル選というシナリオも可能性としてはある」とした。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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