3日に発売される『iPhone X』。先行して発売された『iPhone 8』『iPhone 8 Plus』よりも先端的な機能が搭載されており、価格も高めに設定されている。1日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、iPhone Xの端末をいち早く入手。スタジオで新機能の実力を検証した。
まず、カメラのポートレートモード。人物を撮影すると自動的に背景をぼかしてくれるというものだ。iPhone Xでは、インカメラ(自撮りなどに使う手前方向のカメラ)でもこのモードでの撮影が可能になった。また、フチの部分が細く、ディスプレイが本体側面ギリギリまで広がっている。ホームボタンも撤去、より直感的な操作を可能にした。ITジャーナリストの三上洋氏は「ホームボタンの画像みたいなものが出てきて、そこをタッチするのかと思っていたが、今度は、下から上に指でスッとスワイプするようになった。アップルは操作の体系を全て変えてしまった」と話す。
これまでホームボタンは指紋認証の為のパーツでもあった。iPhone Xでは、代わりに「Face ID」という高度な顔認証機能を搭載。最初にインカメラを用いて自分の顔を登録、画面の指示に従って顔をぐるりと回しながら計2回スキャンすれば、すぐに登録することができた。「基本的に、2つの目、鼻、口の4点の組み合わせで判断しているので、眼鏡をかけていてもヒゲがあっても大丈夫」(三上氏)。ロックを解除する時は、画面を自分の顔に向けるだけで完了する。三上氏の指摘するとおり、メガネ・帽子着用時でもロックは解除できるが、顔写真や目を閉じている状態ではロック解除はできなかった。
発売日を目前に控え、表参道のアップルストア前にはアウトドア用の椅子や防寒グッズを持ち込んで、長時間の待機に備える人たちの列ができていた。先頭の男性に話を聞くと「10月28日くらいから並んでいる。さすがに台風期間中は危なかったので椅子だけ置かせてもらって、ちょくちょく見にきて待ち続けた。社会人になったらそういう事をする時間がないから、1回くらいは友達と一緒にやろうと思った」と語った。低調とも報じられているiPhone 8に対し、iPhone Xの売れ行きはどうなるのか。世界中の注目が集まる。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)