K-1/Krush/KHAOSを運営するK-1 JAPAN GROUPが次世代ファイターを発掘する番組「格闘代理戦争」放送直前SPから、青木真也のコメントが話題となっている。
青木は現在、所属ジムを持たずにフリーで活動。大学卒業後に警察官を経て総合格闘家となった変わり種、日本の「PRIDE」や「DREAM」でブレイク。11月末には、アジア最大のMMA大会「ONE63」で強豪、ベン・アスクレンとの対戦が決定している紛れもない世界的な総合格闘家である。その日本最高峰の寝技テクニックから「跳関十段」「バカサバイバー」の異名でも知られる。
そんな青木に「どこかに強いやつはいないか?」と問いかけると「僕、人見る目ないんで。”こいつ強くなるな”とか判らないですよ。格闘技は才能以上にコツコツやることですからね。だから全くいないです。」とキッパリ。さらに「興味ないです。K-1と契約したい奴いないでしょ。あんな年4回もキツい殴り合いして体壊してやりたいヤツいるわけないだろ(笑)」とK-1批判を展開。
青木がK-1を憎む理由は「試合して握手して終わり。全然面白くないですよ。本当に嫌いだとか、腹が立つとか、本当に好きだとかそういう感情が見たいですね。今のK-1、凄いつまんない。ちっちゃくまとまっていると思う。タイトル持ち回りして、なんかそこで別に否定はせんが、別に自分がやりたいことじゃない。」とK-1の競技化や、細かく階級を設けている制度をはじめ、選手たちのアティチュードなどが気に食わないというもの。
さらに青木は現在のK-1を代表するあのエースにも斬りかかる。
「武尊選手は賢いよね。商売として上手くやっているなと思う。彼の戦いとかいうコンセプトがあるかどうか判らないけど、爽やかだし人の万人に受けると思います。
興味あるのは彼は”試合するのが楽しい”と言ってるから、それには興味がある。多分彼、嘘ついてると思うんですよ。万人に受けるために嘘をついていると思うんだけど、それは楽しいと言うと皆が共感してくれるのを知ってるから言ってるだけど、僕は試合するのが怖い。だって存在消すってことは、相手に全否定されるってことだからそりゃ怖いじゃないですか?僕は怖いと思って試合するんですけど、本当に楽しいと思ってんのかな?…たぶん彼は詐欺師ですよ。支持されるのを判ってやってるんですよ」。
ここまで辛辣にK-1のエースをこき下ろしたのは青木がはじめてだろう。
最後まで辛辣な言葉を連発した青木だったが「僕は憎しみながら試合をしたい。相手の人生とかやってきたこととか、今後の人生の全てを潰してやりたいんですよ。俺、廣田(瑞人)とか試合していると腹立つもん、なんで俺は再起不能にできなかったのって思うもん」“憎しみあって試合したい”これもまた格闘家、青木真也の覚悟なのだ。
「K-1と契約しないでお金だけもらいたい、K-1行きたくないでKNOCKOUTへ行きます、そういう感性のあるやつが出て来て欲しい。」・・・枠にとらわれない破天荒なファイターの登場を心から望んでいるのだ。この「格闘代理戦争」でそんな青木も唸るもしくは黙らせる逸材が登場することを期待したい。