11月4日にに開催されるアメリカの総合格闘技団体「ベラトール186」。元UFCファイターで前回のデビュー戦で王者となったライアン・ベイダーの防衛戦をメインに、女子フライ級の王座決定戦など目白押しの大会となるが、そんな中、気になるカードが、レスリングエリート、エド・ルースの4戦目となるMMA挑戦だ。
エド・ルースといえば、数多くMMAの世界に存在するレスリング・オールアメリカン選出のレスラーの中でもひときわ華やかな経歴の持ち主だ。その頂点とも言えるNCAAで3度優勝しかも三連覇と正真正銘のカレッジレスリングの王者である。
そんなルースだがベラトールで総合格闘家デビューして以来3戦連続でTKO勝ち、高いテイクダウン技術に裏付けされた技術だけでなく打撃面で強さを発揮してきた。これも2015年の契約以来、ベラトールが肝いりで強化して来た賜物といえる。ベースとなる圧倒的なストロングポイントを持ちながらも、さらに不足分を試合毎に埋めていく、どこまでルースが強くなるのかは未知数すぎて非常にスリリングだ。
一方の対戦相手のクリス・デンプシーは元UFCファイター。GLADIATORS OF THE CAGEなどの大会で無双ぶりを発揮しUFC入りしたものの、1勝3敗全てKO負けという残念な結果でリリース。古巣GOTCでもさらにKO負けが続いており、今回のベラトールでの一戦はメジャー団体での再チャレンジとともにキャリアにおける背水の陣といえるだろう。
デンプシーもオールアメリカン選出選手ではあるが、やはり格が違い過ぎる。この組み合わせの行く先に残酷な結果しか思い浮かばないが、MMAでの対決ゆえサプライズを期待したいところである。