K-1で活躍中のムエタイ戦士ゴンナパーが、Krush初参戦を果たす。11月5日の後楽園ホール大会で対戦するのは成長株・林健太。9月にBigbangのタイトルを獲得し、自信をつけている選手だ。
(林は“ムエタイ大魔神”をどう攻略する!?)
ゴンナパーはK-1で山崎秀晃、卜部功也に勝利しているが、林は2人と同じKRESTに所属する後輩。先輩たちのリベンジのため、ゴンナパー戦を希望したという。もちろんそれだけではなく「勝てばおいしい」という思いも。
強烈な蹴りとともにタフさ、うまさもある“ムエタイ大魔神”ことゴンナパーだが、林は「僕のパンチなら当たる」と自信ありげ。一方のゴンナパーはタイ人らしく「誰が相手でも問題ない。この階級に怖い相手はいない」とコメントしている。泰然自若のムエタイ戦士を切り崩し、大金星なるか。林にとってキャリアの分岐点にもなりうる大一番だ。
また、この大会には二段蹴り、飛びヒザとド派手なKOで注目を集めている瑠輝也も参戦し、前Bigbang王者の恭士郎と闘う。
恭士郎は林に王座を奪われているだけに、Krushには雪辱を期しての出場。ましてジムの先輩である水町浩が瑠輝也にKOされており、気合いが入らないほうがおかしいという状況だ。記者会見でも「いま一番勢いがある」と認める瑠輝也との対戦に向け意気込んでいた。
(Krushに乗り込んできた恭士郎は瑠輝也の勢いを止められるか)
対する瑠輝也は「圧倒的に勝つだけ」、「確実にインパクトのある勝ち方が見せられる」とコメント。試合ごとに評価を上げているが、タイトルについては「勝っていけばおのずとチャンスがくる」と、落ち着いて実力を蓄えているようだ。
それぞれに背景があるだけに興味深い、この2試合。今後の展開としては勝った選手同士の対戦も考えられる。その先にあるのは、もちろんタイトルマッチだ。
また軍司泰斗が王座決定戦でチャンピオンになった最軽量級の-53kgでは、出貝泰佑vs金子晃大が決定。この試合は次期挑戦者決定戦となる。
キャリア38戦の出貝に対し、金子はまだ4戦。しかし無敗であり、その内容が評価されてのマッチメイクだ。新鋭が一気に飛び出すか、実績はあるがKrushではチャンスを掴み切れていない出貝が今度こそ爆発するか。11.5後楽園も注目カードが数多く並んでいる。
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