第30期竜王戦七番勝負の第3局が11月5日に2日目を迎え、群馬県前橋市の臨江閣で再開した。
 第1局、第2局は挑戦者の羽生善治棋聖(47)が渡辺明竜王(33)に連勝。この第3局を制すれば竜王のタイトルに王手をかけることになる。羽生棋聖は、今回竜王となれば永世竜王の資格を獲得、8大タイトルのうち今期から加わった叡王を除く7つのタイトルで永世資格を持つ、史上初の「永世七冠」を達成する。
 羽生棋聖と渡辺竜王の対戦成績は計71局を数え、羽生棋聖の37勝、渡辺竜王の34勝。ここ最近では羽生棋聖が6連勝中と、一時は分が悪かった渡辺竜王との対戦成績を逆転している。