11月5日のKrush後楽園大会では、-63kgの注目カード2試合が行なわれた。

その一つ目は、瑠輝也vs恭士郎。WMAF世界王者の恭士郎に対し、瑠輝也はK-1・Krushのホープ。二段蹴り、飛びヒザと派手なKOを連発しており、この試合も派手に勝つと宣言していた。
実際、瑠輝也は1ラウンドからそのポテンシャルを全開に。飛び上がりながら右ローキック、左ハイキックを連続で叩き込む二段蹴りで、早くもダウンを奪う。2ラウンドには右の飛びヒザから左ハイという驚愕のコンビネーション。これでさらにダウンを追加すると、3ラウンドにも再度、二段蹴りでダウン奪取。
恭士郎も常に前進する闘志を見せ、KOにはならなかったものの、その結果として“ダウンショー”とも言える展開で瑠輝也が判定勝ちするとともに大きなインパクトを残している。
続いて行なわれたのは、同じ階級のゴンナパー・ウィラサクレックvs林健太。K-1で山崎秀晃、卜部功也を下してきたムエタイ戦士に、2人の後輩である林が挑むという構図だ。
林もパンチに自信を持っている選手だが、この試合は1ラウンドで決着がついた。まずは強烈なミドルキックを叩き込んだゴンナパーは、林がコーナーでパンチを連打しようとしたところで鮮やかなカウンターの右フックを一閃。Krush初参戦のゴンナパーが衝撃的なKO勝利を収めた。
この2試合が残したインパクトは大きく、今後の-63kgタイトル戦線に影響を与えることは必至だ。次は瑠輝也とゴンナパーの直接対決もありうるだろう。11月23日のK-1ではチャンピオンの佐々木大蔵が平本蓮と対戦する。この試合の結果も気になるところ。
一気に激動の階級となった感のあるKrush -63kg。今後の展開も大きな期待を集めることになる。
また、この11.5後楽園大会ではキャリア5戦目の金子晃大が出貝泰佑に判定勝ちを収め、-53kgの次期挑戦者に決定。王者・軍司泰斗とのタイトルマッチは新世代対決となる。リングに上がった軍司は、金子に対し「つまらない試合だった。自分がやる時は盛り上げます」と挑発。試合までの舌戦も話題になりそうだ。
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