日本の女子高生が、麻雀の本場・中国で写真攻めにあうほど大人気だ。今夏に行われた女子高生による麻雀大会、高校女子オープン大会2017(近代麻雀)で優勝した廣岡璃奈さんが、10月末に中国・西安で行われた「第5回世界麻雀選手権」に出場した。不慣れなルールに苦戦し順位はふるわなかったが、大会関係者や参加者から、次々に写真を求められるフィーバーぶり。一躍、人気者となった。
廣岡さんが参加した世界麻雀選手権は中国、日本、カナダ、フランス、オーストリア、シンガポール、ロシア、スペイン、イタリアから228人が参加。日本では一般的なリーチ麻雀と異なる国際麻雀ルールに戸惑い、思うような成績は挙げられなかったが、人気では断トツだった。17歳の女子高生が麻雀大会に参加している珍しさもあったのか、対局の合間はひっきりなしに写真撮影の申し込みが殺到。大会のスポンサーであるスマホアプリの会社では、イメージキャラクターに起用してはどうかと、話が持ち上がったほどだ。さらには日本のNHKのような位置付けにある、CCTVからも取材を受けた。
廣岡さん自身、初の中国訪問だったが、大会自体は「とても対局しやすかった」という。次々と話しかけられたことに「中国語も英語もわからず笑顔で頷いていたので、少しは勉強しようと思いました…年齢聞かれることが多かったようです」と、女子高生らしい感想も口にした。
夏の大会をきっかけに、思わぬ中国体験もした廣岡さん。「機会があればまた参加したいと思います」と、リベンジに燃えている。また残りの高校生活では「冬の高校女子オープンに出て、高校を卒業したら麻雀プロを受験します」と、プロ雀士として歩むことを決めている。最近では日本式のリーチ麻雀が中国でも人気となっているだけに、廣岡さんをはじめとする女性雀士たちが、中国の大地でニューヒロインとしてブレークする日も近いかもしれない。
(写真提供:近代麻雀)