ルールの過激さで知られるミャンマーの格闘技・ラウェイの日本大会が、11月15日に後楽園ホールで開催される。
ラウェイはグローブを使わず、かつ顔面攻撃が認められた格闘技。選手は拳をバンデージで固めているため、素手よりも危険かもしれない。さらに頭突きまでOK。試合中、ピンチになるとダウン一回分のポイントと引き換えに「タイム」でダメージ回復を狙うこともできる。判定決着はなくフルラウンド闘い抜けばドロー。そんなルールのため、勝敗が決まることは、イコール衝撃KOだと言えるのがラウェイだ。
ルールだけでなく試合前の儀式など独自の文化を持つラウェイには、ミャンマー以外の選手も挑戦。過去の日本大会でも、ミャンマーvs日本をはじめとする他国勢が見どころになってきた。対抗意識があるためか、ミャンマーの選手たちの闘いぶりも激しさを増す印象がある。
今大会の注目選手の1人は、リトアニアのユリア・ストリアレンコ。ブロニカ(ミャンマー)との試合は、勝者にインターナショナル・ラウェイ・フェデレーション・ジャパン(ILFJ)のベルトが贈られることになった。
ユリアは空手、柔術をベースに、女子武道イベント「SEI☆ZA」のエースとして活躍。仲間たちと日本で共同生活を送りながら試合を重ねてきた。今年6月にはラウェイに初参戦、KO勝ちを収めている。
ユリアは10月に「SEI☆ZA」を卒業し、今回が新たなスタート。実力派女子ファイターとして今後の飛躍が期待されているだけに、過激ルールのラウェイでベルトを巻けば、大きな一歩を刻むことになる。