衆議院選後、「謙虚な姿勢」と「丁寧な説明」を強調した安倍総理。11月14日に新設が認められた加計学園について、その是非を議論する国会審議が、質問時間を巡って混乱している。
 そもそものきっかけは、自民党の若手議員が質問時間を増やして欲しいと申し入れたことだった。慣例では与党2割・野党8割としてきた質疑時間の配分を、5対5にしようという主張だ。しかし、これまで与党は持ち時間を余らせることもしばしばあり、野党も"チェック機能が働かなくなる"、"議会制民主主義の破壊だ"と反発。結局、国会冒頭からの混乱を避けるため、衆院文部科学委員会では与党1:野党2の割合で合意。しかし菅官房長官は会見で「議席数に応じて質問時間を配分すべき」と述べ、自民党もこれを足掛かりに、他の委員会でも配分の見直しを広めていく構えを見せている。