弱肉強食の芸能界の第一線で活躍する先輩芸能人が一流講師となり、その生き残り術を次世代に教えるAbemaTV『芸能義塾大学』。1日放送回はお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二が講師となり、「ドッキリ番組の正しいハメられ方講座」を開講した。
生徒は関あいか、山地まり、Niki、今井華、菊地亜美。小峠は、ドッキリにかけられた芸能人ランキング2014年・2015年で1位。特に2014年は21回と、ペースでいえばほぼ月に2回という頻度。そんなドッキリのプロ・小峠に生徒たちが質問をぶつけた。
ドッキリへの処し方Q&A
ドッキリのプロとも言える小峠が力説するのは、「途中でドッキリと気がついても、絶対にそれを口にしてはいけない」ということだ。絶対に「ドッキリ」であることを自ら指摘してはいけない以外に、気をつけたいことは何なのか。
菊地:ドッキリとわかって、いきなり(映されていることを知りながら)「いい人」ぶる人がいるじゃないですか
小峠:歩いている途中に犬をかわいがったりする…。でもそれは「嘘」ですから(やる必要はない)。
菊地:個人的にイヤですね。
小峠:わかります。好感度にあげようと思ってやることなんて、絶対に好感度はあがらないですからね。
山地:思わず笑ってしまったときは? 笑っちゃってていいんですか?
小峠:笑ってていい。それが、「あいつ、もう笑っちゃってるじゃねぇか」という(視聴者の)笑いになる。それは溢れる笑いで、ホンモノ。それはそれで笑いがとれるし、結局「素」がいいということです。
でも、そこで「どっきりでしょ?」と言ってはいけない。もう「どっきりでしょ?」は放送禁止用語だと思っていいです。
プライベートでのドッキリは「面倒くさい」
菊地:プライベートで彼女からドッキリしかけられたらどうですか? 例えばお弁当作ったんだって言って、中からゴキブリのおもちゃが出てきたりとか。
小峠:それは…面倒くさいですね。プライベートでドッキリ仕掛けてくる彼女とか。
菊地:この間、もし私が彼女で、ドッキリ仕掛けたら、ちゃんとテレビでやってるみたいにリアクションしてくれますかっていう話をしていたんです。一回やってくださいよっていうのに、照れて。男の英二はちょっとダメなんだって(笑)。
小峠:プライベートでされるのは恥ずかしいでしょ!(笑)そらそうですよ、普段からわあわあやんないですよ。プライベートはリアクション、そんなにやらないですよ。驚かされた時は素なので、びっくりしますけど。
Niki:そんなにドッキリかけられていると、リラックスできないのでは?
小峠:そういうこともありますね。楽屋に着いても、自然とカメラを探したりとか。ロッカーがあるけど何もないな、と疑いの目で見たり。そういう時もありました。
菊地:いちばん癒される時間は?
小峠:単車乗って走っているときがいちばん。奇声あげて走ります。ウギャアァァ!とか、ヒャァー!とか。
ちなみに小峠は、今年1月、後輩と旅行に行った上田城で見たイヤホンジャックが忘れられず、東京に戻ってきてから、単車を4時間飛ばして買いに行ったのだとか。そして無事に購入し、イヤホンジャックをつけて東京に戻ったら、もうどこかに行っていたのだとか。その時、小峠は思わず「はやっ!」と言っていた。それは別に誰に向けたものでもない。結局ドッキリのリアクションの極意は、“つい出ちゃう”ものを見せるということ。その意味で、“つい出ちゃう”センスが抜群の小峠は、やっぱりドッキリの帝王なのかも。
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