(ベルト奪還へ、念願のリマッチに臨むKANA)
Krush女子の中心選手として、デビューから快進撃を続けてきたKANAだが、今年は試練を迎えることになった。念願のメイン(最終試合)登場となった1月大会でメロニー・ヘウヘスに敗れ、女子-50kg王座から陥落してしまったのだ。
その後、国際戦で2連勝したKANAは12月9日の後楽園ホール大会でメロニーとのタイトルマッチ&リマッチが決定。「今年の負けは今年のうちに払拭したい」という思いがKANAにはあるという。
自身の成長が問われる試練の一戦に向け、KANAはメロニー戦のビデオを徹底的に研究。「自分に足りないところ」を分析した。そして「ミット打ちでやったことをスパーリングに。スパーリングでやったことを試合に」と、まさに正攻法な形での成長を己に課してきた。アグレッシブな攻撃ぶりが光っていたKANAだが、このところディフェンスやカウンターといった要素を意識してきたとも言う。
「寝ている時以外はメロニーのことを考えている」とKANA。試合映像を研究し尽くし、どんな展開にも対処できるスタイルで再戦に臨む。
Krushの女子エースとして躍進を果たすはずだった2017年だが、「メロニーに負けた時から時間が止まっている」。時間を動かし、再び自分の時代を作ることができるか。キャリアの分岐点になりうる重要な一戦だ。