Krushの年内最終興行となる12月9日の後楽園ホール大会、そのメインイベントで、KANAが女子-50kg王座奪還に成功した。
今年1月、最初の興行でメロニー・ヘウヘスにタイトルを奪われたKANA。それ以降、生活も練習も一変させ、リベンジロードを突き進んできた。試合では1ラウンドに相手のジャブで右目の下を大きく腫らせてしまい「右目が見えない中で闘ってました。ジャブが凄く硬かった」という。
それでもKANAは的確なジャブ、ローで渡り合い、ボディブローも効果的にヒット。「メロニーはガードが高いので」とボディ攻撃、ローは狙っていたようだ。
最後まで激し競り合いが続いたが、判定は3-0。「右目が見えなくても、左目は相手から離さなかった。最後まで冷静に闘えました」というKANAの勝利となった。負傷した中で己のスタイルを貫いた冷静さは、ベルトへの強い思いを持ってここまで過ごしてきたからこそ生まれたものだろう。
また、この大会では新階級である女子-45kgの王座決定戦も行なわれ、松下えみがCOMACHIを下して初代王者に。女子2階級の王者が揃い、Krush女子戦線は新時代を迎えることになった。
それだけでなく、KANAは「ベルトを巻いてどうしても言いたかった」と、K-1出場をアピール。狙うのは3月大会(さいたまスーパーアリーナ)での“K-1女子”カテゴリー新設と出場だ。「自分が新しい時代を作りたい」とKANA。Krushの女子エースは、K-1でも時代を作ることができるか!?