下顎を吹き飛ばされても取材をやめない日本人ジャーナリスト 2017/12/15 01:00 拡大する 戦場ジャーナリストとして、カシミール地方やアフガニスタンなどの激しい紛争地域で取材をしてきた桜木武史さん。 2014年からはシリア内戦の激戦地である北部の街・アレッポで反体制派の自由シリア軍と寝食を共にしながら取材。常に死と隣り合わせにある最前線に生きるシリアの人々を収めた写真には、戦争という過酷な状況にいるとは思えない表情があった。 シリアでは2011年にエジプトやチュニジアで始まった民主化運動「アラブの春」を発端とした内戦が続き、今なお緊張状態にあると言われている。軍事力で支配するアサド政権に対して民衆が政治改革を要求し、武力抗争へと発展。国民のおよそ47万人が命を落としている。無差別に民間人をも巻き込む化学兵器が使用されたことがあるが、それでも桜木さんは現場から離れようとはしなかった。 続きを読む