ノーベル賞の登竜門と言われる「フランツ・カフカ賞」を2014年に受賞した中国人作家・閻連科(えん・れんか)さん。アジア作家の受賞は村上春樹さんに次ぐ2人目だ。
 閻さんは政治への鋭い切り込みや過激な性描写で、たびたび中国国内でも発売禁止・発禁処分を受けている。『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)では、中国における“政治と性のタブー”について話を聞くことができた。
 閻さんが今回日本で出版する『硬きこと水のごとし』(谷川毅訳/河出書房新社)は、毛沢東の号令の下で行われた「文化大革命」(1966~1976年)を時代背景としている。10年にわたり革命という名の政治権力闘争の嵐が中国全土で吹き荒れ、小説はその革命への権力欲と互いへの性欲に身を投じる男女を描いている。