将棋界で注目の女流棋士が対決するAbemaTVの新春企画「花の三番勝負 白黒はっきりつけましょう」の第2局が1月2日に放送され、塚田恵梨花女流1級が飯野愛女流1級に勝利した。「サラブレッド二世対決」と題された対局に、飯野女流1級が研究中の三間飛車穴熊で挑むと、塚田女流1級は序盤押されたものの徐々にペースを掴み逆転。棋士である両親に新春早々、成長した姿を見せた。
父が将棋の師匠でもある2人の対決は、先輩棋士の新たな戦法に後輩が対応する形となった。同じ研究会に所属し毎月対局する2人だが、この日飯野女流1級が採用したのは三間飛車穴熊。本人が「あまり指したことがない形です」と話すだけに、塚田女流1級も「全然想定していなかった」と面食らった。新春らしく「新しいものに挑戦していきたいです」と話していた飯野女流1級の作戦に、後輩の塚田女流1級が打開策を探す。お互いを高める一局になった。
父と娘、師匠と弟子の形は様々だが、成長を望まれるのはどこでも同じだ。将棋界であればプロの棋士である以上、常に結果が求められる。育て、教えた分、さらにはそれを超えるほど成長した姿は、父でも師匠でも目を細める。将棋界で活躍し、それを報告しに行けば、親孝行と師匠孝行を一度に果たすことができる。そんな2人の対局は、今後もまだまだ繰り広げられる。
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