格闘リアリティ番組「格闘代理戦争」(AbemaTV)、1月8日(月)新宿FACEで1回戦が開催される。このトーナメントの優勝者はK-1グループとのプロ契約と300万円のアマチュア大会としては破格の賞金を手にすることができる。
魔裟斗推薦のファイター、松村英明は小川直也が推薦した小倉拓実と対戦する。
魔裟斗が体力測定など厳しいトライアルから選出した松村英明。かつてアマチュアキックで王者になった経験がありながらも、トライアル前までは格闘技からは遠ざかる生活をしていた選手だ。そんな松村に可能性を見出した魔裟斗だが指導者として選手を育てるのは初めての経験。とはいえ、いざトレーニングに入ると元K-1 MAX王者は技術から練習メニューのノウハウまで、出し惜しみないスタンスで選手を作り上げて行く。
魔裟斗のプログラムは、シャドーボクシング、蹴りとパンチのミット打ち、サンドバックを12Rでこなすハードかつ実践的なもの。このハードな基礎を叩き込み、同時にフィジカルトレーニングなどで体を仕上げる。
魔裟斗は「アマチュアレベルで勝つならパンチだけで勝てる、そこで勝つのが目的じゃない。基本が出来ていないと上には行けない。蹴りもパンチも全部出来てこそチャンピオンになれる。」と、松村の技術を基本から見直し、プロになりK-1でチャンピオンになる選手にすることを目的に挙げた。
魔裟斗の選手の良さを活かす的確な指導により松村の技術水準も飛躍的にレベルアップ。武器となる強烈なアッパーや現役K-1ファイターが使いこなせていないと指摘したジャブの技術などを伝授。ボクシング・スパーでも、K-1アマチュアでも上位に位置するAクラス選手との対戦で一つ一つのテクニックを確認しながら、後半には圧倒するなど手応えを掴む。
さらにスタミナ面に課題を抱えていた松村に、魔裟斗の現役時代のフィジカルトレーナーで、内山高志や八重樫東ボクシングの世界王者のトレーナーも努めて来た土居進氏に、全身持久力の強化のためのデータ測定を依頼、弱点や戦い方の戦略の参考とするプロ顔負けの分析から松村に適した最良の戦い方を導き出す。
自身が伝授できる技術の面と、松村の能力を科学的に分析し最大限に引き出すという緻密なトレーニング方法は、対小倉戦というよりも将来を見据えたものとなっており、他の3選手の追随を許さないレベルのトレーニングといえるだろう。