DDTが初めて開催する『D王グランプリ』が、1月5日の新宿FACE大会からスタートした。

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(敗れはしたがHARASHIMAとも好勝負を展開したイケメン)

Aブロック、Bブロック各7人が総当たりで対戦。優勝者は3月の両国国技館大会でKO-D無差別級王者の竹下幸之介に挑戦する(竹下優勝の場合は挑戦者を指名)。

DDT所属選手、常連外国人選手がエントリーしているこのリーグ戦に、WRESTLE-1から参戦しているのが黒潮“イケメン”二郎だ。総柄ジャケットを着たまま試合、福山雅治『HELLO』を1曲まるまる使った“リングインしそうでしない”入場、つなぎ技でも「フィニッシュ」といちいち宣言するなど個性が強すぎるイケメンであるが、空中殺法をはじめとした実力、プロレスセンスにも定評があり、プロレス界の次世代を担う選手として期待を寄せられている。

“外”のリングでの大勝負となるD王グランプリでは、初戦でいきなり王者・竹下と対戦。しかも猛攻に耐え抜いてカサドーラで丸め込み、3カウントを奪ってしまった。開幕前から意識し合っていた新世代トップ対決を制した意味は大きい。おそらくこの2人は、今後も団体の枠を超えたライバルとして競い合っていくことになるはずだ。

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(王者・竹下は前半3戦を終えて1勝1敗1分と苦しい展開。イケメンに敗れた後はこの表情)

メインの勝者としてDDTの大会を「1、2、3、フィニッシュ!」のマイクで締めたイケメンは、続く1月7日の大阪大会でも高梨将弘のテクニック、インサイドワークに苦しみながら、またも切り返しの回転エビ固めで勝利。入場も含め、大阪のDDTファンの心もガッチリ掴んでみせた。

大阪2連戦の2日目には、DDTの絶対的エースとも呼ばれるベテラン・HARASHIMAに敗れたものの、WRESTLE-1の総帥・武藤敬司を思わせる足4の字固めを見せるなど大善戦。インパクトの面では劣っていなかったと言ってもいい。しかも、この時点で2勝1敗、勝ち点4はHARASHIMA、石井慧介(2勝0敗)と並んでAブロックのトップタイ。イケメンはリーグ戦の台風の目と呼ぶべき存在になった。

10日の練馬大会では、竹下のライバルでもある遠藤哲哉との対戦が決まっている。イケメンにとってDDTでのシングル連戦は初であり、あらゆる顔合わせが新鮮。ファンにとってだけでなく、イケメン自身にも刺激になっているはずだ。リーグ戦自体はもちろん、この経験を経ての成長ぶりも楽しみになってくる。

文・橋本宗洋

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