2017年、ニューヨークでの大会も成功させ2番手を猛追するアメリカの格闘技団体「ベラトール」。2018年最初の目玉にすえたのは、有力なヘビー級ファイター8人を集めたヘビー級トーナメントだ。
メンバーは、クイントン・ランペイジ・ジャクソン、チェール・ソネン、エメリヤーエンコ・ヒョードル、フランク・ミア、マット・ミトリオン、ロイ・ネルソン、ライアン・ベイダー、キング・モー。
ベテラン・ファイター中心のラインナップとはいえ、元UFC王者のミアや上位ランカーだったネルソン、UFCでは成功を収めることはなかったもののグラップリングではトップクラスの成績を収めたミトリオン、PRIDEのレジェンド・ヒョードル。そこにライト級からウェイトを上げたソネン、ランペイジ、RIZINの最初のヘビー級トーナメントの覇者モーと、1年半前のベラトールのヘビー級のラインナップを考えるとかなり充実したメンツといえる。
そんなトーナメント初戦を前に、ベラトールのヘビー級戦線が現在に至るまでの変遷を追った「ベラトール・ベスト・バウト ヘビー級セレクション」(AbemaTV)が放送される。2016年から2017年のヘビー級のビックマッチの中からのセレクションだ。
特に記憶に残るのは、PRIDEで“ロシア軍最強”ともいわれたセルゲイ・ハリトーノフの米国復帰戦でのショッキングな瞬殺KOで戦慄が走った、ハヴィ・アヤラvsセルゲイハリトーノフ戦。ベラトールが誇るハイレベルなカードとして注目を浴び接戦となった、ランベイジ・ジャクソンvsキング・モーのリマッチ。ヒョードルのアメリカ再挑戦として世界中が大注目する中、衝撃の結末を迎えたマット・ミトリオンvsエメリヤーエンコ・ヒョードル戦など。
世界中の総合格闘技イベントからベラトールへ有力ファイターたちの急速な流入を実感するベラトールのヘビー級戦線。トーナメント戦を前に勢力図を把握するためにも注目の内容となっている。