1月28日、総合格闘技の老舗・修斗の2018年開幕戦、後楽園ホール大会が行なわれる。
(メインで環太平洋王座を争う魚井(左)と祖根)
毎大会、各階級のタイトル、ランキングをめぐってシビアな闘いが展開されている修斗。今回は猿田洋祐(ストロー級)、松本光史(ライト級)、佐藤将光(バンタム級)と3人の世界王者が出場。ノンタイトル戦ながら注目の一戦を迎える。
佐藤は齊藤曜、松本は星野大介と対戦。そして猿田は階級を上げてフライ級マッチに挑む。対戦相手には過去にパンクラス、DEEPで戴冠歴のある前田吉朗を予定していたが、欠場となったため清水清隆に。清水もパンクラス王座を長期にわたって保持、一時代を築いた強豪だ。
他にも、復帰戦となる安藤達也と土屋大喜の一戦、猿丸ジュンジvs村田一着の世界ストロー級挑戦者決定戦と好カードが並ぶ中、セミファイナルでは田丸匠vsライリー・ドゥトロのフライ級世界ランカー対決が実現。田丸はプロ7戦6勝1分のホープ。今回の試合に勝てば、世界タイトルに絡んでくるはずだ。
そしてメインでは、魚井フルスイングと租根寿麻が環太平洋バンタム級王座決定戦で激突する。
魚井は、現在の修斗で最も注目されている選手の1人。前回の試合は引き分けだったが、それまでは8連勝、しかも5連続KO勝利という戦績を残している。リングネーム通り、その持ち味は強烈なパンチ。“強さ”と“面白さ”を兼ね備えた選手としてさらなる飛躍が期待される今年、環太平洋タイトル獲得をそのきっかけにしたいところだ。
対する祖根は修斗での戦績こそ5戦だが、DXFC、TENKAICHIで王座獲得。立ち技格闘技イベントKrushにも参戦経験がある。
修斗バンタム級といえば、昨年10月の世界王座決定戦で佐藤将光と石橋佳大が凄まじい激闘を展開し、佐藤がチャンピオンに。今回の環太平洋王座決定戦は、佐藤の世界王座をめぐっての闘いの一つと捉えることもできる。
この激戦区でベルトを巻き、存在をアピールするのは魚井か、祖根か。修斗の激しい生存競争が、今年も後楽園からスタートする。