梅干しの果肉を使ったあの駄菓子、『元祖梅ジャム』(1袋10円)が無くなると、ネット上で大きな話題になっている。
 実はこの「梅ジャム」、東京・荒川区にある「梅の花本舗」社長の高林博文さんが、たった一人で製造・販売してきたのだ。
 終戦時、14歳だった高林さん。流行していた紙芝居で売られていた薄いせんべいに目をつけ、「家計を助けたい」との思いから製造販売を思いつき、およそ2年にわたる試行錯誤の末、1947年に『元祖梅ジャム』として売り出した。商品を納め始めると、ちょうど駄菓子屋ができ始めていた頃とも重なり、人気は関東一円に広まっていった。