大相撲初場所>◇十四日目◇1月27日◇両国国技館

 ジョージアの家族に朗報だ。前頭三枚目・栃ノ心(春日野)が前頭九枚目・松鳳山(二所ノ関)を寄り切りで下し、13勝1敗の成績で千秋楽を前に悲願の幕内初優勝を決めた。母国ジョージアにいる妻と生後間もなくまだ会えていない愛娘に、「角界のニコラス・ケイジ」が大きなプレゼントを送り届けた。欧州出身力士が優勝するのは、2012年初場所の大関・把瑠都(14勝1敗)以来で史上3人目(1人目は大関・琴欧洲)。平幕優勝も2012年夏場所で前頭七枚目だった旭天鵬以来。

 栃ノ心は2010年名古屋場所に小結まで番付を上げたが、2013年名古屋場所で右膝前十字靱帯断裂、右膝内側側副靱帯断裂の大けがを負い、一時は幕下まで陥落。引退も考えたが、そこから見事に復活すると、2016年名古屋場所には自身最高位の関脇まで上がった。

 栃ノ心と同じく欧州出身でAbemaTVの解説を務めていた元大関・琴欧洲の鳴戸親方は「同じ平幕優勝でも、下ではなくて前頭三枚目の優勝は意味が違う。横綱や大関、みんなと戦っての優勝なので。焦りなく徐々に相手を追い込みました。本当に素晴らしい。おめでとうございます」と、後輩の欧州出身力士の快挙を称えていた。連日の活躍ぶりは国営放送や新聞でも大々的に取り上げられているだけに、両国国技館で主役になった一報は母国でさらに大きな話題になりそうだ。

(C)AbemaTV

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