2月3日の練馬ココネリホール大会で東京女子プロレスを卒業するのの子、その対戦相手は本人の希望で伊藤麻希になった。
のの子といえば、団体の旗揚げ戦から独自の個性でリングを盛り上げてきた選手。Kカップのバストを武器にした“ボインメーカー”“オパイェ”といった必殺技でも知られている。その存在感は抜群で、濃すぎるキャラがひしめく現在の東京女子プロレスは、のの子がベースを作ったと言える面もあるだろう。
近年では、婚活を強さに結びつけようとするも武器として使った『ゼクシィ』の編集部からクレームが入った滝川あずさとの「婚勝軍」、まなせゆうなとの「超乳コンビ」とタッグ戦線でも活躍したのの子。
最後の相手として伊藤を選んだのは、アイドルでありながら誰よりもクレイジーな暴れっぷりを見せる“クビドル”に激しいライバル意識を抱いたからだ。
「突如として東京女子プロレスに現れたと思ったら話題をさらって! 凄い嫉妬してんのよ! 私だって最後までギラギラしたい!」
1.20王子大会、伊藤に対戦要求するとそう言い放ったのの子。対する伊藤は「嫉妬されるのは凄く好き」とのこと。相手の卒業マッチとはいえ「空気は読まない。試合で勝つだけじゃなく、どっちが主人公かっていう闘いでも勝つから」と譲る気は一切ない。
存在感で勝つ。ファンの話題を独占する。最後にそんな意味合いを持つ闘いを伊藤に仕掛けたのの子。東京女子プロレスらしい、なおかつシビアな卒業試合になりそうだ。
文・橋本宗洋