2月4日新木場スタジオコーストで開催された「PANCRASE293」。フライ級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ、仙三vs若松佑弥は、間違いなく「2018年のベストバウト」に挙げられるであろう、魂を揺さぶるような戦いが繰り広げられた。
35歳の苦労人チャンピオン・仙三と飛ぶ鳥を落とす勢いの23歳の新鋭・若松。正直なところ、下馬評では若松が優位であった。仙三には大変失礼な話だが「短いラウンドでもKOで若松、ラウンドが進んだら更に若い若松」そんな声も周囲から聞こえていた。パンクラスのK.O.P.タイトルをあくまで通過点と公言し、UFCを目標に掲げる若松の強力なプレゼンテーション能力が、そんな意見を後押しした感もある。