(カード変更、トーナメント参戦への決意を語った武尊)
3月21日に開催される、新生K-1最大のビッグマッチ・さいたまスーパーアリーナ大会の全カードがついに決定した。
当初は大雅のスーパー・フェザー級王座に挑戦する予定だった武尊。だが大雅の王座剥奪、所属ジムの試合キャンセルがK-1から発表となり、カードが宙に浮いていた。そこで新たに決まったのが、新王者を決める1dayトーナメントだ。2月7日の会見で、既にカードが決まっていた選手も含め、新たに以下の1回戦・リザーブファイトが発表となった。
〈1回戦〉
小宮山工介vsスアレック・ルークカムイ
武尊vsスタウロス・エグザコスティディス
郷州征宜vsティムール・ナドロフ
〈リザーブファイト〉
横山巧vs大岩龍矢
スアレックは“超攻撃型ムエタイ戦士”の異名を取る強豪で、これまでにも日本のトップ選手と対戦している。初参戦のティムールも世界レベルのファイターだ。武尊と対戦するスタウロスは昨年、大雅をKOしている選手。武尊にとってはこれだけでもタイトルマッチ級にハードな試合だ。その上で選手たちは最大3試合の過酷なトーナメントに挑む。
(会見には(左から)皇治、小宮山、武尊、郷州、スアレックが出席。急きょ決まったトーナメントだがハイレベルなものになりそうだ)
トーナメントには、武尊と同じKRESTに所属する卜部も参戦。武尊は上京した当時から卜部に可愛がられてきただけに、兄弟のような関係だ。会見をインフルエンザで欠席した卜部は「これも宿命なのかなと思いながら、複雑な気持ちでもあります」とコメントを寄せている。武尊もオファー当初は「出場を辞退したい」と言っていたそうだ。
それでもこのトーナメントに臨むのは「応援してくれる人、楽しみにしてくれている人をガッカリさせてしまうのが一番悔しい」からだ。
「逆境が大きければ大きいほど僕は強い」と武尊。今回の流れの中で「許せないこともあった」というが「終わったことについて言う気はないです。僕が考えているのは3月21日を最高の大会にすること。K-1最高だなっていうことをみんなに伝えたい。僕が優勝して最高の大会にします」
これまでのトーナメント同様に「全試合、ワンマッチだと思って倒しにいく」とも語った武尊。新生K-1の主役としての強い自負、覚悟とともに3階級制覇を狙う。