アイドルと将棋。ジャンルとしてはかなり離れた位置にあると思われる2つだが、意外にもファン層が重なっているかもしれない。2015年から将棋をはじめ「将棋ガール」としても活動中のSKE48鎌田菜月は「握手会に来てくれるファンの方が、実は将棋ファンだったことがあって。意外とニーズがかぶっているのかもしれません」と、自身の体験談を語った。

 鎌田がアイドルファンの将棋好きに気付き始めたのは、自らが将棋ファンになったことを公言して、しばらく経ってからだ。「将棋を始めたのは2015年ぐらい。それまでまったく指したこともなかったです。でも棋士の先生たちがおもしろいことをネットで見つけて。そこから加藤一二三先生のことも知りました」。その後、漫画「3月のライオン」で必死に戦う棋士の姿に感銘を受け、実際に指し始めたことをTwitterやブログで公開。徐々にファンにも「将棋ガール」が浸透した。

 すると、ある日行われた握手会で、顔見知りのファンから唐突に将棋好きであることを伝えられたという。「将棋ファンの方が新たに来てくれるのではなくて、もともとSKE48のファンだった方が将棋も好きだったっていうパターン。意外とニーズがかぶっているんだなあと思って、すごく驚きました。話を聞いたら、バリバリに強い人ばっかりでした」と笑った。

 今やSKE48ファン兼将棋ファンからは、鎌田のもとに続々と将棋情報が寄せられている。「プロの対局はチェックするようにしているんですが、なかなかお仕事で見られない時もあって。そんな時は、ファンの方がSNSで将棋めしや戦局をリアルタイムで教えてくれるんですよ。だからみんなで将棋を楽しんでいるという感覚が強いですね」と、将棋ライフを満喫している。さらに「私をきっかけに将棋を始めたり、仕事が忙しくて最近はやっていなかったけどまた始めたという人がいたり。それがとてもうれしいですね」と、目を細めた。

 将棋好きのアイドルとしては、NHKの番組にレギュラーとして出演している乃木坂46伊藤かりんが有名だ。「将棋が強いアイドルというのは伊藤さんにおまかせして、私は違う形でアプローチができればいいなと思っています。この先生のここがすごいとか、注目を浴びている藤井五段とか羽生先生以外にも、たくさんの棋士の方がいるってことを発信していきたいですね」と、言葉に力を込めた。アイドル最強棋士への道はなかなか険しそうだが、この勢いと思いがあれば将棋PRアイドルの「センター」に立つのは決して夢ではない。

◆鎌田菜月(かまた・なつき)1996年8月29日、愛知県出身。2012年にSKE48第6期生オーディションに仮合格し、翌2013年に劇場公演デビュー。2015年から参加しているAKB48選抜総選挙では2017年に44位まで順位を上げた。1月10日に発売されたSKE48 22ndシングル「無意識の色」で初の選抜メンバー入り。所属はSKE48チームE。愛称は「なっきぃ」。

(C)AbemaTV

▶第11回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝

第11回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝 | AbemaTV(アベマTV)
第11回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝 | AbemaTV(アベマTV)
2月17日朝8:30から朝日杯準決勝・決勝を生中継でお送り致します。 全プロ棋士、アマチュア10人、女流棋士3人の計173人が優勝を争うトーナメント戦。 前人未到の「永世七冠」を達成した羽生善治竜王…