『Krush.85』(2月12日、後楽園ホール)のメインイベントで、-67kgタイトルマッチが行なわれた。第5代王者・塚越仁志に挑んだのは牧平圭太。第3代王者である牧平は王座返り咲きを狙う。
初対戦となる両者は、どちらも真っ向勝負が身上の激闘型ファイター。序盤から塚越がパンチ、牧平が左ローキックと得意な攻撃をアグレッシブに繰り出していく。塚越のパンチも当たるものの、1Rから牧平のローで体勢が崩れる場面も。
2ラウンドにはダウン寸前と思われるところまでローで追い込まれた塚越だが、ここからが真骨頂だった。粘り強くパンチを出し続け、ついに逆転のダウンを奪う。さらにラッシュをかけると牧平は左フックで2度目のダウン。最後は蹴りに合わせた右フックがヒットし、3ノックダウンによるKOに。
塚越はまたしても激闘、大逆転KOでタイトル防衛に成功。メインイベントらしい大興奮の幕切れとなった。
「ケガしてほどんど練習できなかった」と涙を見せた塚越だが、「これからもKrushチャンピオンとしてこの道を極めます」という力強い言葉も。全階級を通して、最もKrushらしいチャンピオンが、Krushらしい試合を見せてくれたと言っていいだろう。