最後まで満面の笑みを浮かべたまま、平壌への帰途についた金正恩委員長の妹・与正氏。韓国訪問最後の夜、文在寅大統領と並んで三池淵管弦楽団の公演を鑑賞。南北統一を描いた『また会いましょう』では、客席にいた序列ナンバー2の金永南氏が涙をぬぐうシーンも見られた。与正氏は楽団の歌と演奏に大きな拍手を送り、最後に文大統領と熱い握手を交わした。
 今回の北朝鮮代表団の訪韓で際立ったのは、与正氏の「ほほえみ外交」だった。到着直後は少し緊張していたようにも見えたものの、開会式では、文大統領と笑顔で握手を交わした。翌10日からは本格的な外交を展開、北朝鮮高官団と臨んだ韓国大統領府での会談では南北首脳会談を提案、文大統領も「環境を作って実現させよう」と応じ、南北融和のムードが一気に高まっている。