2月16日、DDTが記者会見を行ない、AbemaTVでの新番組について発表した。
(会見後の記念撮影より。出席したAbemaTV・萩原氏にも容赦なしのディーノ)
(C)DDTプロレスリング
番組タイトルは『DDT LIVE! マジ卍』。これまで月イチのレギュラー中継が好評だったDDTが毎週、それもゴールデンタイムに見られることになる。初回放送は4月10日。新木場1st RINGでの興行が生中継される。
「若い世代でもプロレスを見る人が増えれば。プロレス界が盛り上がるきっかけにしたい」と高木三四郎大社長。番組の企画の一つとして、次世代のスターを生み出すべく『マジ卍トーナメント』も開催される。
このトーナメントは、準決勝までが5分一本勝負、決勝戦が10分一本勝負という短期決戦。時間切れの場合は、AbemaTVのアンケート機能を使って視聴者ジャッジシステムで勝敗を決めるという。
単に試合を見せるというだけでなく、こうした企画性の豊かさもDDTならではの魅力。会見に出席したKO-D無差別級王者の竹下幸之介は生中継であることを活かして「通販をやりたい」と提案。トレーニングマニアの竹下らしく、サプリメントやトレーニング器具を自らオススメしていきたいという。「試合で使って壊れた椅子も売りましょう」と大社長。
団体のエース・HARASHIMAは「お笑いマンガ道場をやりたい」。それをどうプロレスに結びつけるかは不明だが、DDTならできそうな気もする。
またDDTのリング上の全権を司るプロデューサー・男色ディーノはホワイトボードに視聴者獲得のための企画を次々に書き込んでいった。中にはAbemaTVのヒット企画に対抗した『男色Pに抱かれたら1000万円』、『拡張代理戦争』といったものも。
(ディーノは尖りすぎた企画の数々を提案)
(C)DDTプロレスリング
AbemaTVの格闘チャンネル担当・萩原氏は「これをやってしまったら僕(の立場)がどうなってしまうのか」と頭を抱えだが、ディーノはあくまで強気の姿勢。「プロレスファンを拡大したい。小さな穴をどんどん広げていく」と“拡張”にこだわりを見せた。
ツイッター上では、早くも『マジ卍』トーナメント出場志願の若手選手が名乗りを上げており、ディーノは選手選考のための“個室面談”を求めるなど舌なめずり。ゴールデンタイム生中継を前に大スキャンダルに発展する可能性もなきにしもあらずという危険な状況だ。
そんな中、若手トーナメントなのにもかかわたず「プロレスをメジャースポーツに」をスローガンとする大家健までもがトーナメント参戦の名乗りを挙げた。果たして2001年デビュー、40歳の大家は“次世代のスター”になれるのか。生中継ならではのハプニング性も含め、常識にとらわれない番組になりそうだ。