過去最多のメダル獲得数に日本中が沸く平昌冬季五輪。少々気が早いが、次回の2022年は北京での開催が決まっている。この北京五輪時に競技としての採用実現を目指しているのが「麻雀」だ。昨年7月、チェスやブリッジ、囲碁などを国際競技として認定する「国際マインドスポーツ協会」が、競技麻雀を認定した。これを契機に麻雀の“本場”中国・北京で開催される冬季五輪までに、国際オリンピック委員会に競技として採用してもらおうと関係者が働きかけているのが現状だ。この話題に1年ほど前から本格的に麻雀を始めたアイドルグループ全力少女Rのリーダー百川晴香が「出たいです!アイドルやっているよりも人気者になれる気がする!」と意欲を見せた。
日本はとにかく「五輪」「金メダル」という言葉に、とても反応する。先日、将棋の羽生善治竜王、囲碁の井山裕太七冠が国民栄誉賞を受賞したが、この歴代受賞者にも山下泰裕(柔道)、高橋尚子(マラソン)、吉田沙保里、伊調馨(ともにレスリング)と金メダリストの名が並ぶ。「私、学生のころは陸上部より足が速かったんですよ。本当に五輪に出たいと思っていたくらいです」と、どれほどのタイムだったか定かではないが、百川も五輪に憧れた1人だ。
現在、日本国内には1300~1500人ほどの「プロ雀士」がいるとされている。実際に競技麻雀が五輪で採用されたとして、1つの国・地域からどれほどの選手が参加できるかなど、当然わかるはずもないが、とはいえ団体戦でもない限りは、数人程度であることは想像できる。本格的に麻雀を始めた百川が日本代表になるには、特訓の上に特訓を重ねるような試練が必要だ。「相当練習しないとですよね…」と一瞬弱気を見せたが、それでもすぐに「出たい!出たいなあ!」と夢を描いた。
百川は先日行われた麻雀漫画誌・近代麻雀の対局企画で、見事に表紙と巻頭グラビアの権利をゲット。実質的なデビュー戦で勝負強さは見せた。北京五輪まであと4年。ユニット名と同じく「全力」で特訓を重ねれば、本当に麻雀が五輪競技となった時、初の日本代表候補に名を連ねているかもしれない。
◆百川晴香(ももかわ・はるか) 1995年11月1日、神奈川県出身。アイドルグループ「全力少女R」のリーダー。特技はバレエ、ダンスなど。麻雀は両親など家族の影響で始めた。2015年には「ウルトラマンX」にレギュラー出演。2月21日には4枚目のシングル「全力少女R!!!!!!!!2」が発売される。
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