21日、今年初めての憲法審査会が参議院で開か、2項を残して3項を追加し自衛隊を明記するという安倍総理の案と、石破茂氏ら従来の自民党案を踏襲する2項削除案の折衷案となる青山繁晴議員らの案に賛同する意見も寄せられた。この案は、1項・2項は維持し、"1項・2項は自衛権の発動を妨げない"という内容の3項を追加するというものだ。
自民党の松川るい参議院議員は「具体的な憲法論議を進め、案をまとめていくということを、憲法審査会でもやっていくという観点から、2項を維持した上で3項に自衛権を明記する」、希望の党の松沢成文参議院議員は「3項にいきなり自衛隊という組織を追加するのではなくて、その前提となる自衛権についてまずしっかりと明記すべきだ」と発言。松沢氏は9条改正をめぐる執行部との意見違いから「分党」を申し入れているが、青山氏らの案への賛同という点では玉木雄一郎代表と意見が一致している。一方、公明党と維新の会は憲法9条については触れなかった。