トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」WHITE DIVISION 11・12回戦が2月26日に放送され、和久津晶(連盟)と鈴木達也(協会)がトップを取り、和久津は総合6位から3位に。達也は7位と順位こそ変わらないが50.1ポイントを加算し、プラス域が見えてきた。
WHITE 11回戦の対局者は和久津晶、勝又健志(連盟)、平賀聡彦(最高位戦)、猿川真寿(連盟)。前対局で初トップを飾っていた和久津は「妖怪どもが引くぐらい無スジを切って勝ちたい」と自らが阿修羅になることを宣言。その象徴的な場面は南2局2本場に現れた。トップ目で迎えた親番で、平賀のリーチ攻撃とホンイツ仕掛けの猿川に真っ向勝負。両者に無スジの牌を持ってくると「あの牌は人として切ってはいけない牌。切りづらいからこそあえて切る」とビシッと河に放った。結果、南・ドラ2で7800点(+600点、供託1000点)をアガり切ってリードを広げ、連勝を決めた。「5万点ぐらいは取りこぼしました。他の選手だったらもっと勝ってます」としながらも、阿修羅のごとく戦い抜いた。
12回戦の対局者は、開幕からここまで勝利の女神に縁がなかった鈴木達也、鈴木たろう(協会)、石橋伸洋(最高位戦)、佐々木寿人(連盟)。達也は昨年の悪夢(開幕から14戦トップ無し)がよぎる中「自分的には感触は悪くない」と自然体で臨んでいた。南3局、リーチ・一発・ドラ2で8000点(+供託1000点)をアガりトップに。僅差のオーラスで親番だった達也は、必ず攻め込んでくるであろう相手の安全牌を抱えながらも、攻めの姿勢を崩さないギリギリの打ち回しを見せ、初トップを引き寄せた。「どこかでワンチャンスあればと思っていたんで、ラス前で8000点アガれてホッとした」と初白星に表情を和らげた。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 11・12回戦終了時点での順位】
1位 鈴木たろう(協会)+72.5
2位 平賀聡彦(最高位戦)+41.6
3位 和久津晶(連盟)+32.5
4位 石橋伸洋(最高位戦)+27.3
5位 勝又健志(連盟)+17.9
6位 佐々木寿人(連盟)+0.4
7位 鈴木達也(協会)▲34.3
8位 猿川真寿(連盟)▲157.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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