トッププロが集う麻雀リーグ「2018RTDリーグ」WHITE DIVISION 13・14回戦が3月12日に放送され、佐々木寿人(連盟)と石橋伸洋(最高位戦)がトップを取り、佐々木は総合6位から3位に、石橋は4位から首位に躍り出た。
WHITE 13回戦の対局者は佐々木寿人、鈴木達也(協会)、猿川真寿(連盟)、和久津晶(連盟)。直近2戦でラス2回と悪い流れを感じていた佐々木は、開局からこじ開けにいった。東1局と東2局と連続で満貫を決めてペースを掴むと、東4局で一時は猿川にリードを許すものの、南1局で一気通貫・ドラ3を成就させ再びリード。トップ目に立った佐々木は“攻めダルマ”と称される真骨頂を見せ、点棒を守ることなくさらにリードを広げるべく攻めの姿勢を貫き、アガリこそ生まれなかったがトップで終局した。「点数を稼げる時にはとにかく稼ぐ。半荘1回でトップ2回分に匹敵する点数を稼げるのが理想。そういう半荘になりそうだった」と悪い流れを己のスタイルで断ち切り、総合3位にランクアップした。
14回戦の対局者は、石橋伸洋、勝又健志(連盟)、鈴木たろう(協会)、平賀聡彦(最高位戦)。石橋は「乱打戦になりやすいメンバーなので、できるだけ自分も参加していく」と臨戦態勢。その覚悟はオーラスに象徴された。全員にトップのチャンスがある状況下。石橋は7巡目にタンヤオ仕掛けで逃げ切りをはかるものの、勝又のホンイツ仕掛け、さらには鈴木と親番・平賀からリーチが飛んできた。息詰まる攻防の末、タンヤオ・三色で2000点(+供託2000点)をアガり切った石橋がトップを奪取した。「オーラス仕掛けてテンパイ後に2軒リーチ。無スジを2連発で持ってきたんで、生きた心地はしなかった」と胃がキリキリするような闘いを制し、6回戦以来の首位に返り咲いた。【福山純生(雀聖アワー)】
【︎WHITE DIVISION 13・14回戦終了時点での順位】
1位 石橋伸洋(最高位戦)+82.7
2位 鈴木たろう(協会)+56.7
3位 佐々木寿人(連盟)+55.3
4位 勝又健志(連盟)+27.8
5位 平賀聡彦(最高位戦)▲7.9
6位 和久津晶(連盟)▲10.6
7位 鈴木達也(協会)▲25.5
8位 猿川真寿(連盟)▲178.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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