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 北朝鮮を取り巻く状況が急激に変化する中、アメリカは5月までに米朝首脳会談を目指すことになった。そしてトランプ大統領が13日に下した決断は、北朝鮮問題などで方針が合わない外交トップ・ティラーソン国務長官を解任、後任に自らの考えと近く、北朝鮮に対し強硬姿勢のポンペオCIA長官を指名した。河野外務大臣は記者団に「非常に信頼のおける人だった。一緒に北朝鮮問題に取り組めると思っていたが、こういう事態になったことは個人的には非常に残念ではある」とコメントしている。

 14日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した元在韓国特命全権大使の武藤正敏氏は「誰とも相談していないだろう。もっと焦らすべきだった。トランプ大統領は対話をすることによって核・ミサイルの開発を止めさせ、自分の手柄にしたいのだろう。鉄鋼関税の引き上げもペンシルベニアの補欠選挙のためにやった。保守派も騙されるのではないかと懸念している。米朝会談を受けたということに対する批判はアメリカ国内にも多い」と話す。

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 その上で「対話はすべき。対話をして、北朝鮮が非核化してくれれば、こんなにいいことはない。ただ北朝鮮は今までも言っていることと180度違うことを平気でやっている。その場の感覚で交渉をやってしまうのは非常に危ない。ポンペオ氏はCIA長官として北朝鮮の動向をみているし、今何をしなければならないのかを最も分かっている人だろうと思う。ただ、経験がないところが心配だ。また、最近は中国も韓国に北朝鮮情報を取りに来るというくらい、どこの国も北朝鮮に関する情報が少ない。特に金正恩体制になってからは人脈もないアメリカにはほとんどないのではないか」と指摘した。

 河野外務大臣は記者団に「ティラーソン国務長官は非常に信頼のおける人だった。一緒に北朝鮮問題に取り組めると思っていたが、こういう事態になったことは個人的には非常に残念ではある」とコメント。事態が北朝鮮のペース通りに進行しているとの見方もある。

 「北朝鮮は常に生きるか死ぬかの外交をやってきた。トランプ大統領の"手柄を立てたい"という外交と、どちらが強いか。そういう交渉は非常に難しいと思う。事前に相当すり合わせて、詰めた上でないと北朝鮮を動かすことは難しい。最終的に決断をするのは金委員長ということになると思うが、その前に相当調整しておかないといけない。その意味では、ティラーソンさんよりもポンペオさんの方が圧力をかけてながらの交渉ができると思う。トランプ大統領には北朝鮮の意図をしっかり読み取った上で交渉して頂きたい」。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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