新生K-1最大のイベントとなる、さいたまスーパーアリーナ大会(3月21日)を間近に控え、期待感と緊張感が否応なしに高まっている。
しかもK-1は、試合前から熱い。ファンにとっては、記者会見も見逃せないイベントなのだ。K-1ファイターは闘いぶりだけでなく自己主張もアグレッシブ。会見でも、単に意気込みを語るだけでなく対戦相手をdisるのは当たり前。強烈な舌戦が展開されることで選手もファンもテンションが上がっていく。
時には、毒舌や挑発の度が過ぎて乱闘騒ぎになることも。選手本人でさえ、上がってしまったテンションをコントロールしきれないといったところか。
最も有名なのは、武尊と小澤海斗の遺恨だ。両者は2016年6月に初対決。小澤が「いい気になってんじゃねえぞ」と挑発すれば、武尊も「リスペクトのない相手は大嫌い」と吐き捨てるなど遺恨マッチに。
さらに両者は、大会直前のファンイベントでも“激突”。睨み合いの中、小澤が手を出したことで武尊もブチ切れ、転倒させて馬乗りになるという事態に。
また昨年はヘビー級王座決定トーナメントの前日会見で、イブラヒム・エル・ボウニが暴言を連発した挙げ句にベルトを持ち去るという暴挙。毎回、何が起こるか分からないK-1の会見は、スタッフも気が抜けない状況が続く。
3.21さいたま大会の前日にも記者会見が行なわれるが、もちろんこれも要注意。特に武居由樹と対戦する久保賢司は、以前の会見でも「殺したい」「リングを血の海にする」なと過激な発言をしており、大会前日も不気味な存在だ。
また会見のたびに場を荒らしまくる皇治も“危険人物”だ。スーパー・フェザー級王座決定トーナメントに参戦する皇治は、1回戦の相手(当初はワンマッチで対戦予定だった)卜部弘嵩を「落ち目」、「すぐフラフラになる」とこき下ろすと、ガード用にと持参したヘッドギアならぬヘルメットを渡そうとするという大胆な挑発。当然、ここでも乱闘寸前となった。
しかもこのトーナメント、以前から対戦アピールしてきた武尊もエントリーしているだけに、皇治は気合いが入りまくっているはず。3月20日の会見も、危険な雰囲気の中で行なわれることになりそうだ。