18日、東京・新宿歌舞伎町ロフトプラスワンで映画『孤狼の血』公開記念トークイベント「東映じゃけぇ、何をしてもええんじゃ~第一夜~」が開催され、お笑いタレントの玉袋筋太郎、元AV女優で歌手の麻美ゆま、映画コメンテーターの赤ペン瀧川、元兵庫県警の飛松五男氏、NPO法人「五仁會」代表の竹垣悟氏、「TABLO」編集長の久田将義氏、フリーライターの伏見敬氏、藤木TDC氏、作家の宮崎学氏らが登壇。ビートたけしが所属事務所・オフィス北野を退社し、独立すると発表したことについて、弟子である玉袋が現在の心境を語る一幕があった。

『孤狼の血』の舞台は暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに捜査する警察と、暴力団組織間の激しい抗争を描く。
イベントの冒頭、作品を鑑賞したフリーアナウンサー・古舘伊知郎の「『アウトレイジ』に対する東映の答えですね。」というコメントが入った映画の予告編が流れると、玉袋は「このタイミングでアウトレイジへの東映からの答えだ、なんて言われちゃったら」と苦笑い。ビートたけしの独立を指し「こっちだって今独立だなんだって大変なんだから!(事務所がある)赤坂なんて『孤狼の血』だらけだから!」とジョークを飛ばした。

さらに玉袋は、宮崎学氏の「暴力団に入らざるをえなかった人もいる。今の社会には落ちこぼれの受け皿がない。両親や兄弟を潜在的に求めていて、疑似家族関係をやくざに感じてしまう」という発言を受けて、「疑似家族として入った世界なんですけど、その疑似家族のボスが突然独立した、抜けてしまうと、疑似家族たちはどうなるんでしょうね?家族で30年くらいやってきたのに……この家族どうなっちゃうのかな、というのも面白いですね。要注目ですね!」と発言。観客の笑いを誘っていた。
テキスト:堤茜子
写真:野原誠治
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