トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」BLACK DIVISION 13・14回戦が3月22日に放送され、松本吉弘(協会)は7戦目にして待望の初トップを取り総合5位に、小林剛(麻将連合)は3勝目を挙げ総合首位に立った。
BLACK 13回戦の対局者は松本吉弘、白鳥翔(連盟)、瀬戸熊直樹(連盟)、内川幸太郎(連盟)。ここ2戦ラス2回と苦しんでいた松本は、開局から積極的に攻め、リードオフマンとなる。親番で迎えた南1局では、ピンフ・イーペーコー・ドラ2で1万2000点を加点しリードを広げるも、なお貪欲にアガリを目指しながら初トップを奪取した。「序盤リードする展開があったとしても、その後に手が縮こまって守りに入ってしまったり、二の矢、三の矢を打てずに2着に引き摺り下ろされたりしてきた」とこれまでの戦いぶりを見直し、今後のRTDの課題として「ポイントを持っても、さらに上乗せしていけるようにしかり打ち切っていきたい」と強面を少しだけ和らげた。
14回戦の対局者は小林剛、萩原聖人、多井隆晴(RMU)、村上淳(最高位戦)。小林は6戦を終えた時点で、BLACK8人中で平均打点は最も低いが、総合2位につけていた。これはアガリにスピードがあること、そして放銃率が低いことを意味している。そんな小林の信条は「(配牌が苦しい)ダメな手を鳴かないでオリちゃうのは簡単なんで、それだけはしない」。東2局1本場で、リーチ・ツモ・中で5200点(+300点)をアガると、忠実に信条を守り、安全牌を抱えながらアガリには向かう姿勢を貫いて3勝目を挙げた。「ナメられた局面と警戒されたまま自分だけが安全に手を進められる局面を両方使い分けて、今回はすべてうまくいった」と納得の内容で、再び首位に返り咲いた。「1000点を制するものは麻雀を制す」小林の真骨頂、ここにありだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【BLACK DIVISION 13・14回戦終了時点での順位】
1位 小林剛(麻将連合)+175.7
2位 白鳥翔(連盟)+112.4
3位 多井隆晴(RMU)+107.4
4位 萩原聖人+31.6
5位 松本吉弘(協会)▲39.0
6位 瀬戸熊直樹(連盟)▲78.6
7位 村上淳(最高位戦)▲101.6
8位 内川幸太郎(連盟)▲207.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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