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(ユニット「ALLOUT」の彰人、勝俣瞬馬と勝利を祝う竹下)

(C)DDTプロレスリング

DDT春のビッグマッチ、3月25日の両国国技館大会で“偉業”が達成された。メインイベントで、同団体シングル最高峰であるKO-D無差別級王座を持つ竹下幸之介が最多防衛記録を更新するV11を達成したのだ。

これは石川修司の挑戦を退けてのもの。竹下は一昨年の両国大会で石川にベルトを奪われたことがあり、今回は防衛戦であると同時にリベンジ戦でもあった。

“進撃の大巨人”石川は昨年、全日本プロレスで三冠王座を獲得するなど40代にして「今が全盛期」と語るほどの活躍ぶり。この春、日体大を卒業したばかりの若い竹下は、前哨戦でも苦しい闘いを強いられてきた。

一昨年から、新エースとして関東でのビッグマッチですべてメインイベントを務めている竹下。対する石川はDDT、全日本をまたいで3年連続での両国メイン登場となる。体格では劣る竹下がパワーでも対抗すれば、石川は巨体ながらスピーディな動き。場外に設置したテーブル上に竹下を投げつけるなど、大日本プロレスでのデスマッチ仕込みとも言えるラフ殺法も全開に。

それでも最後は、王者が意地を貫き通した。ジャーマンスープレックスからラリアット、さらにジャーマンをクロスアーム式→正調バージョンと連発で決め、ついにスリーカウントを奪う。小技、返し技で大巨人を攻略するのではなく、あくまで成功法での勝利だ。しかもジャーマンは大学の卒論で研究したこだわりの技。「これで大学生、大学生レスラーを卒業できた」と竹下は言う。

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(竹下は2m近い石川の巨体をジャーマンで投げきった)

(C)DDTプロレスリング

高校生でデビューし、将来を嘱望され、期待に応え続けてきた竹下には、今大会で大きな追い風もあった。セミファイナルでは樋口和貞が関本大介とのタッグでHARASHIMA&丸藤正道を下してKO-Dタッグ王者に。しかも樋口が直接、HARASHIMAから勝利している。またKO-D6人タッグ王座は、梅田公太&上野勇希&竹田光珠と若いトリオが奪取した。

「世代交代とまでは言いませんけど、それに最も近づいた両国大会だったと思います。僕一人ではできないこと」とは、一夜明け会見での竹下のコメント。男色ディーノ、スーパー・ササダンゴ・マシン(マッスル坂井)といった“文化系プロレス第一世代”の存在感はまだまだ大きいが、ことタイトル戦線に関しては新しい流れが到来していると言っていい。今大会では、初めて本戦で東京女子プロレス提供試合が行われてもいる。大きく風景が変わっているのだ。

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(6人タッグのベルトは(左から)竹田、梅田、上野が奪取。梅田が坂口征夫をフォールしてみせた)

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“大社長”高木三四郎曰く「DDTは一昨年くらいから、いったんリセットしてやってきた」。その成果が目に見える形で出たのが、今回の両国大会だったのではないか。

文・橋本宗洋

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