30日から徳島県・阿波市で行われるAbemaTVツアーの初戦「Novil Cup」への参戦が決定している横峯さくらが28日、会場となるJクラシックゴルフクラブでの練習後にインタビューに応じた。
横峯は開口一番「長いです」と苦笑いを浮かべた。「最後の9番ホールは470ヤードある。ティーショットをちゃんと当ててバンカーを越え、セカンドのスプーンでいいショットを打って、やっとグリーン周り。今日は風がフォローだったが、逆風だと厳しい」と、女子選手が男子ツアーで戦う際の障壁となる“飛距離の差”を痛感した様子。さらに横峯は、自身が参戦する米女子ツアーとの比較にも言及。「日本女子ツアーと比べて多少距離が長いということはある。しかし男子ツアーとなると、次元が違う」と続けた。
過去に下部も含めて男子ツアーに出場した女子選手は宮里藍、当時アマチュアだったミシェル・ウィー(米国)などを含む6人。いずれも「予選落ち」をしており、優勝どころか、予選通過さえ難しい現実は覚悟の上での参戦となる今回。
「9番もそうだが、6番のショートホールも距離がある。その2ホールでダブルボギーを打たないということが大事。セッティングは特に変えていないが、ドライバーより飛ぶクラブがあると嬉しいですね」と、冗談交じりに勝負のポイントを語った横峯。
インタビューの最後に改めて「予選突破と優勝」を口にするなど、今月行われたPRGRレディス(高知・土佐CC)での3位で状態は上向いているだけに、AbemaTVツアー「Novil Cup」でのプレーに注目したい。
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◆AbemaTVツアー(旧チャレンジトーナメント)とは
賞金ランキング65位以内のトッププロが参加するレギュラーツアーへの登竜門。過去に片山晋呉、小平智などが優勝を果たし、プロゴルファーとしての輝かしいキャリアをスタートさせている。3月30日から始まる「Novil Cup」を皮切りに全12試合が行われ、成績上位者20名(昨季までは7名)にレギュラーツアーへのシード権が与えられる。