4月1日、横浜DeNA対ヤクルトの3回戦において横浜DeNA・京山将弥(19)がプロ初先発。5回を5安打1失点に抑え、勝利投手の権利を得てマウンドを降りた。
初回は早々に2アウトを取った後、バレンティンにセンターのフェンス直撃ヒットを打たれるも、これがセカンドベース上でクロスプレーとなりセーフ判定。ラミレス監督からの映像リクエストによる審判団協議の末にアウトとなり、プロ初登板の初回を3人で抑えた。
4回表2死一、二塁のピンチでは坂口をセカンドゴロに抑え、ガッツポーズはないもののベンチではチームメイトとハイタッチ。AbemaTVで解説を務めていた林昌範氏は「あの場面でインコースに続けて投げきれたのが良かった」と、京山の「勝負強さ」に感嘆していた。
勝利投手の権利がかかった5回は、ランナーを一塁に置いてヤクルトの強打者・畠山を迎えたがセンターフライに抑えた。勝負球のストレートは高めに甘く入ったが、5回を迎えても落ちない京山の球威が畠山のミスショットを誘った。続く山田には、打ち取った当たりがライト前に落ちるアンラッキーなヒットでプロ初失点を喫したが、後続の山崎をセカンドゴロに抑え、勝利投手の権利を持って降板した。
プロ初先発で好投を見せた京山について林昌範氏は、「テイクバックが見にくいので突然ボールが出てくるところも武器」と話した。さらに自身の現役時代も引き合いに出し、「自分も同じ19歳に初登板を迎えているので、京山投手には頑張って欲しい。私の場合は2回が終わってから、ようやく『あぁ、1軍のマウンドで投げてるんだな』と我に返った感じだった。今の選手は冷静ですね」と、メンタルの強さをベタ褒めだった。
なお前日の3月31日には、母校の近江高校(滋賀)が選抜高校野球の第三試合に登場。延長10回の末、星稜高校(石川)に敗れ、健闘及ばず8強を逃していた。この日のデビューを前に、母校の奮闘も京山の粘投を後押しした。
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